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ぐるり、ひとまわり
気ままに、マイペースで更新中。
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 一番大きな山場を越えて、しばらく旅に出ていました。また今週末から出張なので、それまでの休憩として。少し、インドに行っていたのです。といっても、第二次世界大戦時代のインドです。つまり、物語の世界に入っていたのです。

 あぁ、面白かった。
わたしも一緒に寄宿生活を送って、オックスフォード大学に行って、そして再びインドに戻った。

 どんなに自由がなくても、思い通りに行かなくても、本があれば旅が出来るという言葉は有名な言葉だけれど、本当にその通り。わたしはインドに行っていた。

 あぁ、おもしろかった。
王子様は男前だし、友人は美人だし可愛いし。そして、内容もみっちりだし。続きが楽しみだぁ!
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めったに行かない某大型チェーンの古本屋さんにお友達に連れて行かれ、めったに買わない本を買ってしまいました。
めったに買わないというのは、その系列のお店ではめったに買わないと言う話なのですが。
たまたま心惹かれた本があって、思わず手に入れてしまった。
で、その本はハードカバーのものだったのだけれど、数ページ読んで気付きました。

わたし、この本を読んだことがある(笑)

ただ、読んだ時は文庫本だったのだと思います。
何しろ、わたしが手に入れたハードカバーはとっても表紙が特徴的なのだけれど、こんな表紙には心当たりがなかったのですもの。

男女の別離のお話でした。
精神的にも、物理的にも離れることになった男女の話。

結局、あの写真立てはどうなったのかしら?

物凄いタイミングでわたしの手元に来た本だから、きっと何かいまのわたしにピッタリな本だったのだろうなーとは思うのですが、全く意味を見いだせず。


あなた、誰かを愛したことがある?
というのは、このお話中の女性の言葉なのですが、これがわたし自身への問いかけなのだとしたら、泣いちゃうなー(笑)





 ここ最近、暇があればずっと灰色狼の話を読んでいました。
 旧大陸最大の頭脳を持つ美しい少女と、東洋の不屈の勇気を持った少年の話。


 なんだか、一巻目はとってもとっつき難くて最後まで読み切れるかな?と思っていたけれど、巻が進めば進むほど面白かった。

 母狼もそれに寄り添う燃える様な赤狼たちも、好奇心から村を飛び出した美青年も、子犬のような先生にその古い友人も。
 さらに、忘れてはいけない美しい兄と未来の女冒険家。

 みんなみんな、とっても愛おしかった。
 凄く綺麗に終わって、なんだかほっこりしたのだけど、物語は、その中で生きている彼らの人生はこれからも続いて行くのだろうと思わせる終わり方。

 大概、綺麗にまとめられた物語ってそれですべてがぷっつんと切れてしまうような感じがするけれど、これはここから先が彼らの輝かしい人生なんだろう。と思わせてくれる、そんな物語だった。

 きっと、あの未来の女冒険家はちゃんと新大陸に冒険に行き、彼らに会うだろうし、子犬のようなあの先生はきっとこれから先も先生として生徒に慕われていくのだろう。
 それに、あの美しい兄は自分の知恵の泉を使って自分だけの人生を歩んでいくに違いない。


 そんな風に思わせてくれる物語だった。


 あーあ、終わっちゃった。
 もっともっと、旧大陸の不思議な世界に浸りたかったのだけど。





 さて、そんなわたしは明日から旧大陸に行って参ります。
 飛行機16時間……辛いよー!(笑)



           


    

  パイロットフィッシュ(大崎善生)


 昔から、夏は異様に本が読みたくなります。
 ここ最近も、時間がないと言うのに、毎日本屋さんに行っては何かしら本を購入している気がします。そして、それを一日で読んじゃうから、お金が飛んでいくー。全く、もう少し味わえば良いんだけど。

 そして、そんなわたしが今日買ったのが、大崎さんのパイロットフィッシュ。
 わたしは基本、男性作家の本を読まない(あえて避けているのではなく、縁がない)ので、今回はわりとレアなケースでした。それにプラスして、煽り文では何だが恋愛小説っぽいし、わたしが苦手な代名詞とも言えるものなのに。

 たぶん、わたしが、わたしの感性だけだったらきっとこの本は読まなかっただろうし、この方の名前も知らなかったと思う。
 ただ、もう何年も前にわたしが学校を卒業するときに担任だった先生が「卒業するあなた達へ」というタイトルでお勧めしていたのがずっと頭の片隅で残っていて、それで手を出しただけ。

 わたしは、彼の先生のことが好きでした。
 素直な性格じゃなかったので、「大好きでしたし、毎日が楽しかったです」って伝えることが出来なかったんだけど。なんで言えなかったのかな、と今でも時々考えてしまうほど、わたしは先生に素直じゃなかった。
 
 この本も、読み出したら少し大人向けな表現がきつくて、わたしはそういう系が苦手なので「何をお勧めしてんだ!」と思いながら、それでも最後までするっと読んでしまった。
 文章が滑らかで綺麗だったのと、“記憶は湖みたいなものだ”という言葉とバイカル湖の例えにとても惹かれたから。



 人は、一度巡り合った人と二度と別れることはできない。



 たぶん、わたしは、今でもきっと彼の先生と繋がっているんだろう。
 たしかに、わたしは、少し捻くれていて、天邪鬼だから。





「ぼくはカムパネルラといっしょにまっすぐに行こうと言ったんです。」
「ああ、そうだ。みんながそう考える。けれどもいっしょに行けない。そしてみんながカムパネルラだ。」

<銀河鉄道の夜/宮沢賢治>






NHKで銀河鉄道とセロ弾きのアニメをやってたのを見てからずっと宮沢賢治を読んでいます。


だいたいのお話は短いから、休憩時間とかにちょこっと読むのに適していて楽しい。

ただ、銀河鉄道は長いです…そして、童話とは思えない深さがある。『いちばんの幸福』や、『ほんとうの幸い』なんていうのは少しキリスト教っぽい。
ぽいっというか、この話は十字架がたくさん(とはいっても、ノーザンクロスとサウザンクロスだけなんだけど)が出てくるから、キリスト教を柱においているのかな?<でも、彼は日蓮宗かなんかじゃなかった?>


銀河鉄道と注文の多い料理店はむかし、学校の教科書に載っていて、勉強をしたような気がするのだけれど、いまも昔も深いところまで理解出来ていないのです。特に、銀河鉄道の夜は


特に、カムパネルラが汽車を降りてしまってから出てくる男とジョバンニの会話が分からない。
この歳になってもちゃんと理解出来ないのだから、きっとわたしは一生、この二人の会話の本当の意味を理解することはないんだと思います。

でも、あんまり気にしていません。なんとなく、雰囲気は感じて味わえているから。
銀河鉄道の夜とか、裏庭や家守奇譚(梨木香歩)とか、ニンギョウガニンギョウ(西尾維新)とか、そういった文章が滑らかで綺麗なものや、意味のよく分からないものは、感じちゃえばいんです

――というのが、わたしの考えなので



綺麗な文章といえば、わたしの一番は梨木香歩さんで、だから、梨木さんのお話はちょっと感覚で読んでいる場合が多いかな?
からくりからさもお話が好き、というよりかは、雰囲気となめらかな文章が好きという感じで。


夏が終わると秋がやってきて、わたしは秋の匂いを察したら炊き込みご飯と梨を食べたくなるのですけど、それと同時に本もたくさん読みたくなるんです、大きな木の下とかで。


食欲の秋で、読書の秋なのだから、この衝動はわたしが悪いわけではないと信じている(笑)



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紅花
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荒地状態になっている庭をどうするべきかというのが最近の悩み。

紅茶と本と音楽と自然と宗教と世界名作劇場をこよなく愛する人間。

次、生まれて来る時は、木か大地か海の一滴か風か空がいいなぁ。