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ぐるり、ひとまわり
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「ぼくはカムパネルラといっしょにまっすぐに行こうと言ったんです。」
「ああ、そうだ。みんながそう考える。けれどもいっしょに行けない。そしてみんながカムパネルラだ。」

<銀河鉄道の夜/宮沢賢治>






NHKで銀河鉄道とセロ弾きのアニメをやってたのを見てからずっと宮沢賢治を読んでいます。


だいたいのお話は短いから、休憩時間とかにちょこっと読むのに適していて楽しい。

ただ、銀河鉄道は長いです…そして、童話とは思えない深さがある。『いちばんの幸福』や、『ほんとうの幸い』なんていうのは少しキリスト教っぽい。
ぽいっというか、この話は十字架がたくさん(とはいっても、ノーザンクロスとサウザンクロスだけなんだけど)が出てくるから、キリスト教を柱においているのかな?<でも、彼は日蓮宗かなんかじゃなかった?>


銀河鉄道と注文の多い料理店はむかし、学校の教科書に載っていて、勉強をしたような気がするのだけれど、いまも昔も深いところまで理解出来ていないのです。特に、銀河鉄道の夜は


特に、カムパネルラが汽車を降りてしまってから出てくる男とジョバンニの会話が分からない。
この歳になってもちゃんと理解出来ないのだから、きっとわたしは一生、この二人の会話の本当の意味を理解することはないんだと思います。

でも、あんまり気にしていません。なんとなく、雰囲気は感じて味わえているから。
銀河鉄道の夜とか、裏庭や家守奇譚(梨木香歩)とか、ニンギョウガニンギョウ(西尾維新)とか、そういった文章が滑らかで綺麗なものや、意味のよく分からないものは、感じちゃえばいんです

――というのが、わたしの考えなので



綺麗な文章といえば、わたしの一番は梨木香歩さんで、だから、梨木さんのお話はちょっと感覚で読んでいる場合が多いかな?
からくりからさもお話が好き、というよりかは、雰囲気となめらかな文章が好きという感じで。


夏が終わると秋がやってきて、わたしは秋の匂いを察したら炊き込みご飯と梨を食べたくなるのですけど、それと同時に本もたくさん読みたくなるんです、大きな木の下とかで。


食欲の秋で、読書の秋なのだから、この衝動はわたしが悪いわけではないと信じている(笑)



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紅花
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荒地状態になっている庭をどうするべきかというのが最近の悩み。

紅茶と本と音楽と自然と宗教と世界名作劇場をこよなく愛する人間。

次、生まれて来る時は、木か大地か海の一滴か風か空がいいなぁ。