避暑

　しばらく京都から離れて、随分と涼しいところに行っていました。
海のすぐ近くのお宿に泊まって、随分とゆっくり出来ました。同じ日本なのに、こんなに気候が違うのかと目が丸くなりました。
　仕事で行くといっぱいいっぱいで、その土地の気候をゆっくりと味わっている余裕はないから気が付かなかったです。

　今後は少し味わってみたいと思います。


　そうそう。海辺の町と言えば、幼い頃からわたしには身近なものなのですが、同じ海辺といってもこれまた地域に色があるのだと学びました。
　潮の香りは実に懐かしい匂いでしたが、それでもわたしの知っている街ではなかったし、いつか海辺の町に住みたいと思っていたけれど、ただ海辺であれば良いというわけではないことが分かりました。
　わたしは、あの街が良いの。

　わたしにはわたしの仕事があるし、一緒に住む人にだって仕事や、こだわりの場所があるはずだから、かなりの確立のこの夢は叶わないのだけれど。